2025/04/12
先月NHKの朝のニュースで、コンクリートを発熱させる技術の実証実験を始めたという報道があり、画面に注目すると、通電機能を持たせたコンクリートを発熱させ、融雪に活用するというもの。マサチューセッツ工科大学と北海道のコンクリート会社がコンソーシアムを設立しており、その活動の一環として実施されているという内容でした。NHKだったので企業名は伏せられていましたが、よもやあの企業かなと調べてみたら、やはり以前にブログで取り上げた「ひび割れを自己治癒するコンクリート」を開発した会澤高圧コンクリートさんでした。こういった基礎技術の開発に意欲的に取り組む凄い会社だなぁと感心させられました。 蓄電コンクリートは電導性のあるカーボンブラックをコンクリートに添加して作るそうなのですが、電導性を高めるためにカーボンブラックを増やすとコンクリート自体の強度が落ちてしまうという課題があるとのこと(コンクリートに顔料を入れすぎると脆くなるのといっしょですね)。しかし、課題克服のため試作に試作を重ねているとのことで、発熱するコンクリートの実用化は近そうです。蓄電するコンクリートに関しては、その実装に際して、多くの企業が関心を寄せているということで今後大きく進展してくるものと思われます。 この技術が実用化されると、コンクリートの利用価値がさらに高まるとともに、脱炭素社会の実現にも大いに貢献するものだと感じました。 (小林) 以下 會澤高圧コンクリート(株)紹介記事等を抜粋