中林工業 FD15

 

多機能コンクリート改質剤】 


地球規模で対策が急務となっている「ヒートアイランド現象」
コンクリートやモルタルの収縮ひび割れは、施工上の悩みの種でした。
従来のコンクリート収縮防止剤は、
「使用してもあまり効果は期待できない」
もしくは
「何もしないよりは良いかな?」
程度のものでしかなかったといえます。

また、施主側においても
「コンクリートのひび割れはあっても仕方がないもの」として認識されていました。

中林工業ではこれらの体積変化(収縮ひび割れ)の原因をつぶさに究明し、その全ての原因について対処方法を考案し、試験施工で実証してきました。
ミクロカーボン繊維・ブリージング抑制剤・チキソトロピー付与剤なお、各種改質剤を複合化することで、収縮ひび割れに強い多機能コンクリート改質剤「FD-15」を開発いたしました。

FD15の特長

  1. 初期~長期間にわたり、優れたひび割れ抑止効果が確認されています。
  2. ブリージングをおさえてコンクリート表面のレイタンスの発生を防ぎます。
  3. 従来にない、優れた温度抑制効果を発揮します。
  4. 広範囲なスランプのコンクリートに対して分離抑制効果があります。
  5. 急斜面における施工が容易となります。
  6. 法面の吹き付けモルタルのひび割れ抑止効果が確認されています。
  7. 液状で混ざりやすいため、ミキサー車投入後1分以内混練りで混合できます。
  8. 250g/m3の添加量で効果が確認されています。
  9. 使用している繊維が無機質で非常に細く微量なため、ミキサー車の洗浄は不要です。

商品紹介動画

特殊なカーボン繊維

  • 通常のカーボン繊維は直径7μの微細な繊維が2,000~3,000本収束されています。
  • このカーボン繊維の束を特殊な手法を用いてフィブリル化し、セメント粒子より小さい、直径7μのミクロカーボン繊維としました。
  • ファイバーボールを作りにくい分散性の良いカーボン繊維です。
  • セメント粒子の直径は10~20ミクロン。
  • ミクロカーボン繊維の断面の直径は7ミクロン。
  • 500gのFD-15には15~20億本ものミクロカーボン繊維が含まれています。
    その膨大な数のミクロカーボン繊維がセメント粒子に絡み付いて粒子間にアンカー材として働きます。

ブリージング抑制効果

  • コンクリートにFD-15を混入するとブリージング量が半減します。
  • 保留されたブリージング水はコンクリートの発熱抑制として働きます。
  • 保留されたブリージング水はコンクリートの急激な乾燥を防ぎます。

コンクリートの温度抑制効果

  • FD-15を混入したコンクリートは、ベースコンクリートに比べ最高到達温度が低く抑えられることが証明されました。
  • また、その後の温度低下が緩やかになっています。
  • これは、温度低下が原因となるひび割れ発生の抑制効果につながります。
  • 水のクラスターを巨大化する技術は、コンクリートの分離抑制効果をもたらすことが判明しています。
  • 上の写真は分離の著しいコンクリートの性状がFD-15を加えることで改善される状態を示しています。

コンクリートのひび割れ

 

FD-15混入コンクリートのひび割れ例

 

 

FD-15未混入コンクリートのひび割れ例

 

※未混入コンクリートには、多数のひび割れが確認された。

FD-15の種類と用途

●18kg/缶(72㎥分入り)

 

●1kg/袋(4㎥分入り)1kgx12袋/箱(48㎥分入り)


用途に応じて4種類

 1. GF-S

▶型枠コンクリートの打設に適しています。

固めのコンクリートをスランプアップしますが、材料分離は起こしません。

●ピンホールやジャン力の少ない美しいコンクリート仕上げ。

●ひび割れ指数1以下でも、ひび割れを抑制。

●施工性の向上とブリージング抑制効果により作業時間の短縮がはかられます。

 

 2. GF-O

▶土間コンクリートの施工に適しています。

標準タイプでスランプの変動が少なく、一般コンクリート向き。

●極めて高い振動時の流動性。

●トンボの均し作業が楽。

●白華の少ない美しい表面仕上げ。

●平均3~4時間の行程作業の短縮。

 

 3. GF-C

▶吹き付け用モルタルや軒天などの作業に適しています。

チクソ性が強く、吹付けモルタルや急こう配への打設に適しています。

●リバウンド50%以上低減。

●ミスト発生抑制。

 ●ひび割れ発生率90%以上低減。

 

 4. モルタル用

▶モルタル施工が抱える課題のすべてを解決します。

●ひび割れの発生を大幅に抑制します。

●ブリージング発生を大幅に抑制し表面強度を向上します。

●可使時間をしっかりと確保できます。
●低温時においても優れた白華防止効果を発揮。

 

モルタル用の施工手順例

試験データ・荷姿

添加量:セメント25kgに対してFD-15のモルタル用80gを1本~2本練水に入れて撹拌してください。