昔ながらの工法でつくる「三和土セット」

 

たたきに最も良いとされている、深草(京都伏見)の深草砂利を使用し、昔ながらの工法を忠実に守り、 セット化をいたしました。

 

 

苦塩・石灰をほど良く配合してありますので、 「たたき仕上げ」はもち ろん「洗い出したたき仕上げ」も、このセット1つで2通りの仕上がりが味わえます。

 

セット内容

 

●深草砂利 (苦塩入) 約24kg

 

●タタキ用石灰 約2kg

 約5cm厚 → 約4セット/m2

 

●設計材料単価 ¥19,600/m2

セット内容

たたき仕上げ

洗い出し仕上げ


ねり方

1 ミキサーに深草砂利を入れ、回転しな がら石灰を数回に分け、全部を入れ てください。

注) 2~3分以上は必ず練ってください。

 

2 天然土である為に、 土に含んでいる水 の量が若干異なります。

必要な場 合は水を1セットに対して、シャク1パ イ (約700cc) 程度入れてください。

目安として手で握って固まるくらいの堅さに練ってください。

(モルタルのパサ状態よりやや堅め)

 

注) 水を入れすぎて施工されると、クラックの原因 になります。

注) 練り上げてから1時間以内に施工してください。

 

たたき仕上げ

 

1.下地がコンクリートモルタルの場合は良く清掃し、プライマー(3~5倍液) 処理をする。

その後、モルタルを約10mm程度塗り乾燥しないうちに配合した深草砂 利を撒く。

 

2. 下地が土の場合は、一度下地の土を水で濡らし、乾燥しないうちに配合した深草砂利 をまいて施工する。

 

3. 土の厚みは最低約8cm~9cm程度にし、良くたたいて約5cm程度に仕上げてください。

 

注 たたけばたたく程強い土間に仕上がりますが、 機械的な転王作業はしないで下さい。 又、 土の上に土間シート の様なビニール系の物をひき、その上からたたき表面に上がった水分は、ふき取って下さい。

 

洗い出したたき仕上げ

 

「たたき仕上げ」 が完成後、 半日から一日以内に左官バケで水を含まし表面を掃くよう に洗い、すぐに水分をタオルかスポンジ等で吸い取り、 表面に石が見えて来るまで繰り 返し行う。 注水を吸い取らずに置くと、色むら、クラックの原因になります。

 

・この商品、屋根の無い外部や車の通る場所の施工は避けて下さい。

・苦塩を配合しており 鉄材などが接する場所での施工はサビが発生する場合があります。 必ず防錆び処理をしてから施工して下さい。

・深草砂利に、他種の土や砂などを混合しないで下さい。

・硬化しかけた深草砂利を、 水を加えて練返したり、施工してからの揉み返しなどは絶対に御辞め下さ い。

 又、コテ押さえの施工もしないで下さい。 (クラックの原因)

・施工後の養生期間は、 5日~1週間放置して下さい。

・天然土を使用している為に土色が異なる場合があります。 御使用の場合は、施工面積に合わせて使 用して下さい。


三和土について

「サンワツチ」と書いて「たたき」と読ませます。

粘土質の少ない土(深草砂利など)を用いて、石灰、苦汁を混ぜ三種類の和からなる土なので「三和土」と言います。

また、土と石灰、苦汁のどちらかを使用することを二和土と言います。

現在では土にセメント等で施工されることがありますが、これは現代的たたきで三和土とは言えません。

 

三和土はたたき鏝、たたき棒等でよく叩きしめることが肝要で、丈夫な強度のある土間ができます。

 

三和土セットで、たたき仕上げ、洗い出したたき仕上げの二種類から施工ができ、素朴な土感表情とやさしさを表現するたたき仕上げ、たたき仕上げ施工後に左官バケ、スポンジ等で洗い、小石の表情を出す洗い出したたき仕上げが可能です。

 

注意事項

・この商品はすべて天然素材を使用していますので施工後、 白華現象を起こす事がまれにあります。 天候不順なときの施工や、湿気の多い箇所、水のかかる場所での施工などに発生する事がまれに ありますので、通気性を良くして頂く事が肝心です。

・気温が5°C以下のときの施工は避けて下さい。

・製品改良のために、断りなく仕様変更する場合がありますのでご了承ください。

・保護メガネ、保護手袋、保護マスクを着用して下さい。

・目や皮膚に付かないように取り扱って下さい。

・目に入った場合は、直ちに清水で15分間以上洗浄した後、眼下医の手当てを受けて下さい。

・口や鼻に入った場合は、直ちに清水で充分洗浄してから医師の手当てを受けて下さい。

・誤って飲み込んだ場合は、 口の中を清水でよく洗浄してから医師の手当てを受けて下さい。

・多量に吸入した場合は、直ちに医師の診断を受けて下さい。

・残材、洗い水等は河川、 池、湖、下水、地下水などを汚染する可能性のある場所には捨てないで下さい。