しっくい(漆喰)とは? 漆喰の疑問にお答えします。



しっくいとは?


「しっくい」とは、天然鉱物資源である「石灰」を 主原料とし、天然海藻などから作られる「糊」、 麻などの植物繊維を刻んだ「スサ」を加えた 100%天然素材の建築材です。

 

現代の住宅建築においては、石 油化学製品の建築材の採用が主流となっていま す。これらに含まれる有害な化学物質が室内に 放散されることにより、シックハウス症候群などを引き起こすとして、昨今問題視されています。 このような問題の対策に、有害な化学物質を含 まず、さらに調湿性などの機能を有する安全な 建築材として、しっくいが見直されています。

 

■ いつからどんなところで使われていますか? しっくいの歴史

遥か五千年を遡り、エジプトのピラミッド、ローマの都、そして万里の長城を組積するときに使われてきたのもしっくいでした。
古代ギリシアの時代からローマ、ルネッサンス、そして近代ヨーロッパへ脈々と継承されてきたフレスコ絵画の伝統も、「しっくい」の材料と施工技術の結晶と言えます。日本においても、寺院建築や城郭、民家の蔵など、古来より使用されています。


我が国の伝統的な木造建築における「しっくい」と木材・日本瓦との調和は、日本の建築美の象徴ともいえます。

さらに、機能面においても、我が国の気候風土に適した調湿性を備えているとともに、耐火性・耐久性・意匠性にも

優れています。    漆喰の歴史を詳しく見る

 

■ しっくいは何からできているの? しっくいの主な原料は3つ

ー消石灰ー

石灰石(CaCO3=炭酸カルシウム)を焼成し、消化(水をかける)して出来る白色粉末が消石灰(CaO+H2O→Ca(OH)2)です。

消石灰は、空気中の炭酸ガス(Co2)を吸収して硬化して行き、もとの炭酸カルシウムに戻っていきます。

ー石灰の特徴ー

 

 不純物を除去します

  ごみ焼却場などから発生する有毒な排ガスを除去します。

  製鉄所では,石灰と鉄鉱石中の不純物が結びついて、純度の高い鉄が

       得られます。

 土を固めます

  軟弱地盤などに石灰を混合すると地盤が強固になります。

 消毒効果があります

  水害後の防疫や口蹄疫や鳥インフルエンザなどの消毒剤としてつかわれます。

 肥料として農業を支えています

  作物に不可欠なカルシウムやマグネシウムといったメネラル源として

       作用し,酸性雨に侵された土壌の酸度を矯正します。

 


石灰 太古の海からの贈りもの

しっくいの主原料である石灰は、日本で唯ー自給可能 な鉱物資源です。石灰石は、太古の海中でサンゴ虫 類などの海棲生物が堆積、化石化したものが長い時 間をかけて海洋プレートによって大陸まで運ばれ、地 上に隆起したものです。まさに太古の海からの贈り物と いえるでしょう。石灰は、建築、鉄鋼、農業、土木、化 学工業などの様々な分野で活用され、私たちの社会を 支えている貴重な資源です。

  塗り付け作業の強い味方

しっくいは、水を加えてよく練り、左官職人がコテとい う道具を使用して壁に塗り付けます。この際、塗り付け がスムーズにいくように、粘囲となる材料を混せる必要が あります。つのまた、ふのり、銀否藻などの天然海藻を 炊いてつくった棚を混ぜるのが一般的ですが、酸酵さ せた薬を樹として用いる地域もあります。

スサ  ひび割れ防止に欠かせない

しっくいは、水を加えて練った状態のものを塗り付けま すので、乾燥した際に材料が収縮します。石灰のみで 塗り付けると、収縮時にひびが入るケースがあります。 この弱点を補うため、細かい繊維状のスサを入れて 収縮を防いでいます。スサには、麻スサ、薬スサ、紙 スサなどがあり、その多くは紐などとして使用されたも のを加工し、再利用したものです。


しっくいには、どんな特長がありますか?


■ 環境にやさしい

しっくいは自然のサイクルに従って元の石灰石に 還ってゆく、循環型の材料です。 焼成→消化→硬化という、一連の流れを経て仕上がった美しい壁の成分は、採掘された石灰石と同じCa○○3(炭酸カルシウム)となります。

しっくいは、乾燥硬化の際に炭酸ガスを取り込むことで硬化しますが、この硬化反応には数年 単位の時間を要します。最終的には1平米当り 約600g(500mLペットボトル換算で約664本分:330L 相当)の炭酸ガスを取り込みます。このような性質 を持つ壁材は他にはありません。

■ 不燃

古来からしっくいが家屋に使用されてきた大きな理由の一つが、その不燃性です。 しっくいは、原料が無機物であるため火気に強く、高い防火 性能を有し燃えることはありません。今も残る土蔵造りは、延 焼を防ぎ貴重な財産を守るため、江戸時代に普及したもの です。 現代の建築物には数多くの化学合成建材が使用されてお り、火災時にそれらから発生する有毒ガスによる被害が懸念 されますが、しっくい壁は無機物ですから、ガスなどの発生 も一切ありません。

■ 調湿・消臭

しっくいの表面を電子顕微鏡で弱いてみると、 スポンジ状の小さな穴がたくさん空いています。
この穴は、湿度が高いときには水分を吸い 込み、逆に湿度が低いときには水分を放出す る特性があり、
四季を通じて室内を快適な湿度に保ちます。また、この調湿機能により、気密性の高い空間で発生しがちな結露を抑制することができます。さらに、この小さな穴は、生活空間での気になる臭いを取り込み、消臭する働きもあります。  

 

■ VOCフリー・抗菌

しっくいは、100%天然素材で作られているの で、V○○(揮発性有機化合物)などの身体に有害 な物質をー切含みません。 また、主原料の消石灰は強アルカリ性のため、 カビや菌の発生を防ぐ作用があり、清潔な室内環境を保ちます。 さらに、アレルギー症状の原因物質であるホルムアルデヒドを吸着分解し、無害化する機能 もあります。

 

しっくいを使用した建築物です


お客様の声をご紹介します。

◇とっても住み心地のいい家です。明るく、風通しがよく、空気がサラサラしています。

◇新居に移ってーカ月ほどが経ちました。毎日をとても満ち足りた、豊かな気持ちで過ごしております。

◇家族も口々に「この家はいいね」と会話が弾んでいます。

◇無坊の木としっくいに囲まれて暮らすのは本当に良いものですね。

年間を通じて空気がきれいで穏やかな感じがします。しっくいを塗った部屋は夏は涼しく冬は暖か いのが特徴で、寝苦しい熱帯夜でも扇風機があれば過ごせます。冬は床暖房との組み合わせで、 暖房を使用しなくとも空気に温かみが感じられます。