真っ黒なモルタル床、いかがですか!

カーポートの床にタタキバインドという天然の土を使った床材の施工例です。(4色のうちのTB-4(黒))

 

土なのに車が乗り入れても大丈夫かと思われますが、特殊な固化材で十分な圧縮強度は出ています。

骨材に4分の玉石を使っているので、それが所どころ顔を出して洗出し風の和モダンな雰囲気になっています。

 

白レンガで2台分の区分とラインが車の位置の目印になります。

普通のコンクリート仕上で物足りない方は、「黒の床」いかがですか!


お客様(施工店)から頂いた現場の写真です。

 

元請様より外壁のカラーに併せて、玄関ポーチと階段を黒にしたいという要望でした。

 

床で黒と言えば定番の「カラークリート」になります。モルタルに松煙を入れるという手もありますが、なかなか真っ黒にはなりません。

しかし、カラークリートでも黒はどうしてもセメントのアクが目立ち易く、鏝波による斑が気になります。

そこで、艶出しメンテナンス材の「フロアブライトG」を塗ると、白いアクも斑もきれいに隠す事が出来ます。

 

転倒防止の補助手すりも黒で、玄関周りがシックなモダンな感じになりました。

「黒の床」いかがですか!

 


 

セメントを流し込んで平らに仕上げるセルフレベリング材のブラックバージョンです。

 

「リニアレベラー」というセルフレベリング材(SL材)ですが、通常はセメント色のグレーです。ここに無機系顔料の黒をセメント重量比2%混入します。

この配合で流し込んだサンプルが左の写真上部です。2%以上入れますと流動性が悪くなり、SL材になりません。

鏝押さえをしないので、カラークリートの様なコテムラは出ませんが、粉末同士の混合はどうしても細かい斑が出ます。

 

それをカバーしてくれるのが、「ストーンシーラー」です。

本来は石材や磁器タイル用の浸透性保護剤ですが、これをリニアレベラーに塗布すると真っ黒になります。(左のサンプルの下の部分)

濡れ色にはなりますが、テカリは出ませんので落ち着いた黒に仕上がります。

 

因みに「リニアレベラー」は工場や倉庫など高強度を必要とする床材として開発したものですが、超速硬・早期乾燥なので工期のない現場などでたくさん使われております。

施工厚も5㎜~50㎜までと広く、しかも超低収縮で寸法も安定しています。

 

あくまでも内装用ですが、良いとこどりの「黒い床」いかがですか!  宮崎