コンクリートは「生もの」鮮度がいのち!

工事現場などで見かける生コンクリートを運ぶミキサー車ですが、荷台の大きなドラムがゆっくり回っています。廻っていないと固まってしまうと思うかもしれませんが、実は材料の分離を防ぐために撹拌しています。

中にはセメント、砂、砂利と水が入っています。材料それぞれの比重が違うから、放っておくと砂利や砂は下に沈み、水が上に浮いてしまいます。材料を常に撹拌して分離を防ぎ、一定の品質を保っているのです。

 

しかし、回していれば固まらないわけではありません。必ず固まります。ですから工場(生コンプラント)から現場までの距離や道路の混雑具合などの時間を考慮し、1時間半以内に届けなければいけません。(JISの規定)

 

また、その日の気温にも左右されます。特に夏など30℃以上になると、セメントの水和反応が早くなり、流度が悪くなります。そんな時は、流動化剤などを入れて調整をします。 


つまり、生コンというように「生もの」なんですね!

生鮮三品と同じに「鮮度」が命なんです。

 

工場から現場までスピーディに新鮮な生コンを運ばなければなりません!そこには緻密に管理されたシステムと運行管理が必要です。

 

生コン業者の皆さん、ご苦労様です。