「河合継之助記念館」

5月の連休に福島県只見町にある「河合継之助記念館」に行って来ましたが、長岡の人の記念館がなぜに福島にあるのかと不思議に思っていましたが、入ってみて納得です。北越戊辰戦争で敗れた河合継之助が会津へ落ち延びていく途中、ここで亡くなった終焉の地ということで記念館が建てられたのです。

 

河合継之助のことを知れば知るほど興味がわいてきて、これは是非本家本元の長岡の記念館を見なければと思っていたので、昨日のお休みを利用していってきました。内容については、既にレクチャー済みでしたので新たな発見はなかったのですが、関連するお寺や古戦場などの史跡が数多く残っており、今度は時間を取ってじっくり廻ってみたいと思いました。

 

しかしながら、河合継之助という人の残した功績、言葉、生き様から教えられることが沢山あり、その半生を描いた司馬遼太郎の「峠」を、熱が冷めないうちに読むことにしました。

 

私が今、心に響く言葉は「知行合一・・・学問というものは、実行しなければ、何の役にも立たないものである。」と「民は国の本、吏は民の雇」である。

仕事でもPLAN・DO・CHECK・ACTIONのサイクルが基本ですが、PLANがあってもDO=実行が無ければ結果が出ない。「知っている」と「できる」は違うのです。後の言葉は、今の政治家に聞かせてやりたいですね。

 


記念館にあった嘆願書の内容です。北越戊辰戦争で官軍との戦を避けるために、官軍に嘆願書をもって直談判に行くのですが、勢いに勝る官軍の指揮官は、それを読もうともせず30分で決裂してしまいます。やむを得ず戦いを決意し、大いに官軍を苦しめるのですが、多勢に無勢ついに敗戦となり、会津へ逃れていくのです。この嘆願書が、官軍の山縣有朋や西郷隆盛などの眼に止まっていれば、また状況も変わっていたかもしれないのです。この文章を読んだだけでも、継之助の素晴らしさがわかります。